クラウド時代の管理不能リスク ―シャドーITとSaaSスプロールを“見える化”するKAMOME SSO―

テレワークが定着した現在も、多くの企業で社内アクセスに「VPN」が使われています。

しかし近年、クラウドサービスやSaaSの利用が急速に広がり、企業のIT環境は便利になる一方で、アカウント管理の複雑化・シャドーIT・SaaSスプロール といった新たなリスクが急増しています。

本記事では、こうした“見えないリスク”がなぜ起きるのか、そしてどう解決すべきかを簡潔に整理し、
アカウント管理の一元化と KAMOME SSO がもたらす“見える化”の価値をご紹介します。

クラウドサービスについては、以下の記事もご参照ください。
自社でもクラウドを活用!移行の流れと注意点とは

シャドーITが生む主なリスク 

情報漏洩が発生するリスク 

管理外のSaaSに顧客データを登録してしまったり、退職者のアカウントを放置した結果、不正アクセスにつながる可能性があります。その結果、顧客情報や社内データが外部へ流出し、大きな信用問題に発展する恐れがあります。

マルウェア感染の危険性

セキュリティ対策が不十分なツールを利用した場合、そこで取得したファイルやリンクを介して業務PCにマルウェアが侵入する可能性があります。感染が広がると、社内ネットワーク全体への影響に発展しかねません。

コンプライアンス違反のリスク

管理外のサービスを利用することで、個人情報保護法やGDPRに抵触するケースがあります。ユーザー自身が意識しないまま、個人情報が国外サーバーに保存されてしまうこともあり、法的リスクが生じます。

業務停止やデータ紛失につながる可能性

現場主導で利用していたサービスが急に終了したり、仕様変更が行われたりすると、保存されたデータが消失する可能性があります。場合によっては、業務が一時的に止まってしまうこともあります。

コストの可視化ができず無駄な支出が発生

社内で同じサービスを複数契約してしまったり、利用されていない“ゾンビアカウント”が残り続けることで、気づかないうちにコストが増大してしまうことがあります。管理が追いつかないほど、費用はブラックボックス化しやすくなります。

2025年のセキュリティ10大脅威とは? 概要と行うべきセキュリティ対策を解説 

SaaSスプロールとは――ツール乱立による管理不能状態 

SaaSスプロールとは、部門ごとや個人単位でSaaSが次々と導入され、全体の管理が効かなくなる状態 を指します。

SaaSスプロールが招くリスク

  • 同じ機能のアプリが重複し、無駄なコスト が発生 
  • データが部門ごとに分断し、標準化・共有が困難 
  • 障害や不正アクセス時に、統合的な対応ができない 
  • 不要ライセンスや退職者アカウントが放置

結果として、企業は「何にいくら払っているのか」「どこにリスクがあるのか」を把握しにくくなります。 

SaaS統合認証(SSO)導入でよくある課題と落とし穴

なぜアカウント管理は“カオス化”するのか 

SaaSが増えるほど、企業のアカウント管理は複雑に

  • 入退社・異動のたびに、複数SaaSで個別対応 
  • 現場が契約したツールを情シスが把握できない 
  • 過剰権限・退職者アカウントの放置 
  • 手作業が増え、棚卸しの遅延や属人化が発生 

SmartHR の調査でも、58%が「アカウント管理が煩雑」 と回答しており、すでに多くの企業が課題を抱えています。

KAMOME SSOが解決する“見える化”と一元管理 

KAMOME SSOは、社内システムとSaaSのアカウント管理を一つにまとめる SSO/IDaaSプラットフォーム です。 

主な特徴 

  • 全SaaSの利用状況・権限をダッシュボードで可視 
  • 入社・異動・退職に連動した自動アカウント発行/削除 
  • 多要素認証・不正アクセス検知 
  • ライセンス利用状況やムダを“見える化”し、コスト最適化を実現 

まとめ

SaaSが増え続ける今、シャドーITやアカウント管理の混乱は、 
もはや情シスだけの課題ではなく 企業全体のリスク です。 

まず必要なのは、 
「誰が、どのSaaSを、どんな権限で使っているか」 を正確に把握すること。 

KAMOME SSOなら、 
退職者アカウント、過剰権限、無駄ライセンス、セキュリティ設定の漏れまで 
一元的に見える化し、改善へつなげることができます。 

クラウド移行や運用に不安がある方は、ぜひ下記お問い合わせフォームよりご相談ください。

KAMOME SSOの製品紹介はこちら
https://solution.kamome-e.com/solution/kamome-sso/