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結論:SSO・IDaaSは「課題が見え始めた時」がベストタイミング
「うちはまだ社員数が少ないから」「大企業になってからでいい」と思っていませんか?
実は、SSO・IDaaS導入のベストタイミングは、“明確なトラブルが起きる前”です。
SaaSの増加、退職者対応の煩雑化、パスワードリセット対応…。
これらが少しずつ見え始めた時こそ、最も効果的に導入を進められる時期です。
この記事では、よくある5つの導入シナリオをもとに、「どんな課題を感じたら導入検討すべきか」をわかりやすく整理していきます。
よくある導入シナリオ5選
SaaSが増えてログインが煩雑化
営業部はCRM、経理は会計ソフト、開発部はプロジェクト管理ツール…と、各部署が必要なSaaSを導入していくと、社員は日常的に複数のログインを求められるようになります。パスワードを覚えきれず、パスワードリセットの問い合わせが増えるのも自然な流れです。
さらに、部署ごとに異なる運用ルールでID管理がされている場合、セキュリティ上のばらつきが生じ、情報漏洩リスクも高まります。現場からは「毎回パスワードをリセットする手間がストレス」「どの部署も運用がバラバラで不安」といった声が聞かれるようになります。
こうした状況に直面したとき、主要なSaaSから段階的にSSOを導入するのが有効です。全社一括ではなく、一部サービスから始めることで、社員の混乱を最小化しつつ利便性を高められます。SSO導入は単なる管理効率化ではなく、日々の“ちょっとしたストレス”を減らす投資でもあるのです。
従業員数が100名を超えてきた
社員数が増えてくると、入社・異動・退職のサイクルも加速し、「誰がどのSaaSを使えるのか」「いつ権限を付与・削除したのか」を把握するのが難しくなります。エクセルや手作業での管理では対応しきれず、管理者は毎日膨大な作業に追われます。
新入社員が一度に十数名入社するタイミングでは、アカウント設定だけで丸1日かかることもあります。こうした“手作業の限界”を感じた瞬間が、SSO・IDaaS導入を検討すべき分岐点です。
導入により、アカウント追加・削除の自動化が可能となり、さらに「誰がどのSaaSにアクセスできるか」を一覧で可視化できます。管理者にとっての“見えない不安”を解消できるため、企業の成長に伴う管理負荷の増加に、事前に備えることができます。
セキュリティ監査・ISMS更新で課題が発覚
監査やISMS更新の場で、「アカウント削除の証跡が残っていない」「アクセスログが統合管理されていない」と指摘される企業も少なくありません。管理運用が属人的であれば、管理者本人が不在の場合に対応が滞るリスクもあります。
この状況は、現場の負担を増やすだけでなく、監査や内部統制の信頼性にも影響します。SSO・IDaaSを導入すれば、アカウントログの統合管理や証跡の自動記録が可能となり、監査対応を効率化できます。
「運用を人に頼らず仕組みに任せる」ことで、属人的なリスクを回避でき、社内外に安心感を提供できます。監査で課題が表面化したタイミングこそ、導入を検討する価値が高い瞬間です。
ゼロトラストやリモートワーク環境に対応したい
テレワークやクラウドサービスの普及に伴い、VPNなどの境界型セキュリティだけでは十分ではなくなっています。社員が社外から安全にアクセスするためには、IDを中心としたゼロトラスト基盤の構築が必要です。
SSOを入り口として導入しておくと、多要素認証(MFA)や端末制御など、将来的なセキュリティ強化もスムーズに進められます。現場からは「社外アクセスをもっと柔軟にしたい」「VPNなしでも安全にアクセスさせたい」といった要望が高まっています。
SSOは単なる利便性向上ではなく、次世代のセキュリティ環境への“入口”です。クラウド活用やテレワークが当たり前になった今、ゼロトラストへの転換を意識するタイミングとして、導入を検討する価値があります。
退職者対応の負荷が増えてきた
社員の退職が発生するたびに、複数のSaaSでアカウントを削除する作業は、意外と時間と手間がかかります。
管理者がひとりで対応している場合、「削除漏れがないか」と何度も確認する必要があり、精神的な負担も大きくなります。
さらに、退職が重なると作業は増え、対応が遅れるリスクも生まれます。
管理者の休暇や急な退職者が出た場合には、混乱がさらに広がる可能性があります。
こうした状況に直面したとき、「退職者対応を仕組み化できないか」という意識が芽生えるのです。
SSO・IDaaSを導入すれば、アカウント削除作業を自動化でき、誰がいつ対応したかもログとして残せます。
これにより管理者の負担を軽減できるだけでなく、監査対応や内部統制もスムーズになります。
SaaS利用・人員構成が変化する中で生まれる“3つの兆し”
SaaS導入や人員増加は、企業成長の証です。
しかし、その裏でじわじわと現場を悩ませる「小さな管理負荷」が積み上がっていきます。
例えばこんな兆しはありませんか?
新しいSaaSを導入するたび、アカウント作成が煩雑
退職者のアカウント削除漏れが心配
セキュリティポリシーが部署ごとにバラバラ
この「ちょっと不便」が積み重なる頃が、まさに導入検討のベストタイミングです。
KAMOME SSOなら「スモールスタート」から始められる
SSO・IDaaSは段階的に導入できるのが理想です。KAMOME SSOなら、まずは主要なSaaSから小規模に導入して運用を試すことができ、段階的に全社展開や他システムとの連携にも広げられます。
このように、現場の混乱を最小化しながら一歩ずつ導入を進められるため、「いきなり全社導入は不安…」という企業でも安心です。
まずは一部システムから始めてみることを検討してみてください。
まとめ
SSO・IDaaSは段階的に導入できるのが理想です。
KAMOME SSOなら、まずは主要なSaaSから小規模に導入して運用を試すことができ、
その後、全社展開や他システムとの連携にも柔軟に広げられます。
このように、現場の混乱を最小化しながら一歩ずつ導入を進められるため、
「いきなり全社導入は不安…」という企業でも安心です。
まずは一部システムから始めてみることを検討してみてください。
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