結論から言うと、スマホを持っていない人でも安全にID管理は可能です。
ID管理やシングルサインオン(SSO)はスマホ認証が前提とされることが多いですが、実際の現場では「スマホを持ち込めない」「使えない」ケースも少なくありません。
ICカードやPINコード、ワンタイムパスワードトークン、生体認証など、スマホ以外の認証手段を選ぶことで、安全性と利便性を両立することができます。
SSOとは何か、その基本とメリット、導入時の注意点をまとめた記事はこちら!
目次
なぜ「スマホが使えないユーザー」がいるのか
ID管理を設計する際、多くの企業は「全社員がスマホを持っている」という前提で考えてしまいがちです。しかし実際には次のような現場事情があります。
- 工場:情報漏えい防止のため、スマホ持ち込み禁止。
- 医療現場:手袋や衛生管理のため、スマホ操作が困難。
- 小売業:短期アルバイトや派遣スタッフに業務用スマホを貸与するのは非現実的。
このように、スマホ前提の認証は「現場で使えない」仕組みになりやすいのです。
スマホが使えない現場でも、セキュリティと利便性を両立する究極の認証方法をゼロトラストの視点から解説した記事はこちら!
スマホ認証だけに依存することの落とし穴
「全員に業務用スマホを配布すれば解決するのでは?」と思うかもしれません。
しかし、以下の課題が現実にはつきまといます。
- 端末配布コスト:数百~数千人へのスマホ配布は膨大な投資。
- BYODのリスク:私物スマホはセキュリティ水準がばらつき、紛失時のリスクも高い。
- 通信制約:地下や閉域網などではSMS認証やアプリ認証が安定しない。
結果的に「スマホ必須」の仕組みは現場に定着しづらいのです。
セキュリティの切り札、MFAをスマホに頼らずスムーズに導入する方法を、仕組みから分かりやすく解説した記事はこちら!
スマホ以外の認証手段
幸い、スマホ以外でも安全に利用できる方法は多数存在します。
- ICカード/社員証:既存のカードをかざすだけで認証。
- PINコード/パスコード:シンプルで直感的、スマホ不要。
- ワンタイムパスワードトークン:小型デバイスに表示された数字を入力。
- FIDO2/生体認証:指紋・顔認証でパスワードレスログイン。
- 共用端末向け認証:複数人で1台を使う現場でも安全に運用可能。
これらを適切に組み合わせることで、スマホを使えないユーザーも含め、全員がシステムを利用できる環境を整えることができます。
パスワード不要で安全・快適!指紋や顔でログインできるFIDO2など、次世代の認証技術の解説はこちら!
IT部門が考えるべき選定ポイント
認証方式を選定する際には、以下の観点が重要です。
- 多様性:スマホ以外の認証方式をサポートしているか。
- コスト:利用者数が増えても急激に費用が膨らまないか。
- ユーザー負担:現場で直感的に使える仕組みか。
- 拡張性:ゼロトラストやクラウド利用に発展できるか。
単に「導入できるか」だけでなく、長期的な運用を見据えた選定が求められます。
スマホ以外のID管理を実現するKAMOME SSO
最後に、スマホが使えない環境にも対応できるソリューションの一例として KAMOME SSO を紹介します。
- 多様な認証方式に対応:ICカード、PINコード、ワンタイムパスワードトークン、FIDO2などをサポート。
- レガシーシステム対応:SAML非対応の古い業務システムにもシングルサインオンを実現。
- 利用者数に比例しない料金体系:大規模現場でもコスト増を抑えられる。
- 国内サポート:認証・認可の専門チームが日本語でサポート。
つまり、KAMOME SSOは、「スマホがなくても使える」「現場事情に寄り添える」 ID管理を実現します。
まとめ
- スマホを持っていない・使えないユーザーは現場に多い。
- ICカードやトークンなど、スマホ以外の認証手段を組み合わせることで安全に利用可能。
- IT部門は多様性・コスト・ユーザー体験・拡張性を考慮して方式を選ぶことが重要。
- KAMOME SSOは、スマホを前提としない柔軟な仕組みを提供し、日本の現場に適した解決策となり得る。
詳しく知りたい方は、ぜひ下のお問い合わせフォームからご相談ください!
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参考
令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R6/R06_cyber_jousei.pdf?utm_source=chatgpt.com